情報処理のかいわいでは、システムを実際に利用する人がシステム開発を行う事をEUC(エンドユーザーコンピューティング)と言います。
このEUC(エンドユーザーコンピューティング)のすぐれている大きなポイントは、システムの修正がスピーディに行えるという事です。
新しいシステムを「ぼん!」って立ち上げて、業務で使いながら問題点・修正点があったら修正を重ねていく。
それができるのが、EUC(エンドユーザーコンピューティング)です。
MicrosoftAccessでのシステム開発は、まさにEUC(エンドユーザーコンピューティング)です。
システムを作って、後は走りながら考える・・・
そんな運用も出来るのです、私の16年間にも及ぶAccess経験で思う事があります。
できる事なら始めからしっかりとシステムの設計をしておいたほうがいい。
今回は、シリーズ「作ろうME機器管理システム」でつくるシステムの設計についてお話します。
Accessでシステム設計をする時はまずテーブル構成を考える
テーブルの構成を考えるうえで、あらかじめ計画しておくことが2つあります
- テーブル自体を何個作るか
- テーブルのフィールド構成をどうするか
システムにどんなテーブルを何個作るのか?あらかじめ計画しておくと後々、システムの修正をする時に楽になります。
テーブルのフィールド構成もどのようなフィールドが必要なのか考えておいて、メモに書き留めておくとシステムを作るときにブレないで継続することができます。
Accessで作るME機器管理システムでは、テーブルの構成はこんな感じにしようと考えています。
「T-機器情報テーブル」をメインに「T-貸し出し履歴」「T-修理履歴」「T-バッテリー交換履歴」で装置の履歴を追えるようにします。
「T-部署」「T-ME名前」はバーコード処理をする時の、マスタテーブルという位置づけです。
Accessでシステム設計をする時はフォームの階層を考える
フォームはユーザーが直接目にする画面です。フォーム同士がどのようにつなるのかをあらかじめ考えておき、メモにまとめておくと、システムを作っていくときスムーズに事が運びます。
「作ろうME機器管理システム」でのフォームの構成は、こんな感じにする予定です。
機器の貸し出し画面は、病棟の看護師さんや補助さんが触る画面を想定しています。
なので、操作画面はとにかく単純に操作できるようにします。
機器貸し出し画面から、機器のメンテナンスを行う臨床工学技士(MEとか呼ばれています)が通常業務で触る部分に入ることができます。
メインメニューに入る方法は、職員コードからJANコードを割り振りバーコードを読み取ることでメインメニューに入れるような仕様します。
オプション画面は、機器管理システムを運営していくうえでちょっとした調整、例えばスタッフの入れ替えがあったり、部署が増えたりした場合に、新たなバーコードを割り振ることができるようにします。
この画面に入るときは、注意喚起のメッセージを出して部署バーコードやMEのバーコードおかしくならないようにユーザーに気を付けてもらいます。
こんな感じでテーブルの構成とフォームの構成を考えています。
ただ結局運用しながら新たな機能の要望が出てきて、ごちゃごちゃした構成になるものですが・・・
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